長い人生、山から谷に向かう前に知っていてほしい「生活保護」

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「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり…」と織田信長が歌ってから早400年以上が過ぎました。その頃は人生50年時代だったのでしょう。それが今では人生80年時代と言われるようになっています。それだけ長い人生であれば病気や怪我でリスクを負いながらも生活しつづけなければならない時があるかもしれません。そういう時の備えとして保険があるのだと思いますが、その他にも知っていてもらいたい社会保障制度の一つとして生活保護という選択肢もあります。

健康で文化的な生活を社会が保証!

毎日生活する中で突然、病気や怪我になる事や金銭面での不安を抱える事は誰しも起こりうることです。このように生活する、営みを続けるということに対して私達はある意味リスクを背負っているとも言えるのではないでしょうか。ただリスクがあるという認識だけでは、ストレスに曝され続ける事になりますので、万一の備えとして社会がサポートしてくれる制度としての生活保護を知っておきましょう。

生活保護とは、憲法第25条に定める「健康で文化的な最低限度の生活」を保証する制度です。「病気などで働けないため生活ができない。」、「年金が少なく生活が苦しい。」、「医療費が支払えず、病院に行けない。」など、いろいろな事情により真に生活に困ったすべての国民に対し、国が困窮に応じて必要な保護を行い、最低限度の生活を保障するとともに、自立の助長を目的としている制度です。保護の種類としては、衣食など日常生活の費用を保護する生活扶助、家賃など住まいの費用を保護する住宅扶助、義務教育の費用を保護する教育扶助、介護保険の対象になる介護にかかる費用を保護する介護扶助、診療を受ける費用を保護する医療扶助、出産のための費用を保護する出産扶助、就職・高等学校就学のための費用を保護する生業扶助、葬式のための費用を保護する葬祭扶助などがあります。生活保護を受けるための申請書類は福祉事務所が生活保護の要否、種類、程度の決定をするために必要な書類が30通用意されていますが、全ての書類が揃わなくても申請は可能のようです。

健康で文化的な最低限度の生活は全ての人に保証されています。「困っていたら助ける」という一見当たり前の事ですが、これを社会として保証している生活保護という制度は素晴らしいと思います。困った時に誰かに何かに頼るということは負い目を感じるようなことではないと思います。また周りで困っている人がいたら教えてあげることもできますので、これからの人生の安心・安全のためにも「生活保護」を知識として知っておきましょう。

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生活保護制度